こんにちは。東北のフォトグラファーのzookomiです。
この記事に辿り着い方は、「他の人って撮影に何本レンズ持っていくんだろう?」とか「最近レンズが増えてしまって、準備のときに悩んでしまうことが増えた。」といった疑問や悩みをお持ちの方ではないかと思います。
- 使わないレンズが増えてきてしまった
- 撮影時に使うレンズに迷ってしまう
- 自分の強みがわからない
この記事では持っているレンズを最適化するメリット5選を解説します。
メリットは次の通りです。
この記事ではレンズを最適化する方法についても解説します。
それではいきましょう。
私が持っているレンズは3本
私が現在持っているレンズは3本。
これは今後変わるかもしれませんが今はこんな感じです。
レンズのレビュー記事もあります。あわせてみていただけると嬉しいです。
レンズが3本になった理由
- カメラバッグに収まらなくなってきたから
- 使わないレンズが出てきたから
- 準備のときも撮影のときも迷いが出てきてしまったから
私は現在レンズは3本しか持っていませんが、以前はズームレンズと単焦点レンズを合わせると6本以上持っていたこともあります。
撮影を重ねるうちに、こんなにレンズは必要なのか?と、考えるようになってきました。
ここでは現在持っているレンズが3本になった理由を解説します。
理由1|カメラバックに収まらなくなってきたから
当然のことですが、レンズが増えてくるとカメラバックにレンズが全て入らなくなってきます。
ちなみに私が使用しているカメラバッグはピークデザインのエブリデイバック20Lです。
以前はレンズの数に合わせて、カメラバックも大きくしていきました。
しかし、カメラバックを大きくすれば重くなります。
重いバックを長時間持つと体に負担がかかり、いろいろなところに痛みが出るようになりました。
「これでは撮影は長くは続かない。」
そう思った私が考えたのが、自分に必要な量のレンズは何本なのかということです。
理由2|使わないレンズが出てきたから
せっかく買ったのに、使わないってもったいないですよね?
レンズを集めるのが趣味であればいいのですが、レンズは写真を撮るための道具にしかすぎません。
つまりレンズは手段の一つです。
レンズを余計に持っていた時期は、レンズがあるだけでウキウキしていました。
しかし、だんだんと手に取るレンズがいつも同じだということに気がつきました。
使わないレンズが出てきたということです。
十数万円も支払ったのに1回しか使用していないとか割とありました。
それであれば、レンタルで十分ですよね。
理由3|準備のときも撮影のときも迷いが出てきてしまったから
個人的には前日にいろいろ考え、迷って、選ぶ作業が一番苦しかったです。
準備して持って行っても、必ず使うとは限らない。
でも、心配だからできる限り持っていく。
いざ、撮影場所について、準備をしていると「どのレンズが最適解?」と悩みます。
ちょっとした画角の違いで、表現は変わるので困ってしまうんですね。
準備から撮影当日まで悩み苦しむことが多かったので、それであれば持っているレンズは全て持っていける量にしておくのがいいという結論に至っています。
持つレンズを少なくするメリット5選
私がレンズを最適化した理由について解説してきましたが、ここからは最適化するメリット5選を解説します。
メリット1|身軽になれる
レンズを最適化するメリット1つ目は、身軽になれることです。
持っていくレンズが少なくなると、カメラバックも軽くなり、疲れにくくなります。
身軽なので、視点もすぐに変えることができ、作品にオリジナリティも多少加わるようになりました。
ストリートスナップの場合は、次の撮影地に即移動することができます。
荷物が減り、身軽になることでサクサク撮影が進み、撮る数も増え、撮影時間も長くなり技術の上達につながりますね。
メリット2|フットワークが軽くなる
2つ目はフットワークが軽くなることです。
持っているカメラ・レンズをカメラバック突っ込んでしまえばいいだけなので、準備に時間はかかりません。
前日に「明日は○○へ行こう。」と閃いたら、すぐに行動に移すことができます。
撮影までのステップを減らすことで撮影に行く回数も増えるので、私にとっては非常に大きなメリットでした。
メリット3|視点が養われる
3つ目は持っていくレンズを最小限にすると、視点が養われることです。
視点いついてはストリートスナップで有名な「ソール・ライター」の言葉が素晴らしいので引用します。
重要なのは、どこで見たとか、何を見たとかということではなく、どのように見たかということだ。
『ソール・ライターのすべて』より
レンズがどうのこのうではなく、自分の視点で物事を捉えることの大切さを伝えてくれています。
日常をいかに自分の視点で見ていくのか。とても大切な気付きを与えてくれた言葉です。
この写真集について紹介している記事もありますので、あわせてご覧ください。
レンズが最適化されると、画角がある程度限られます。
制限があることで、工夫が生まれ、作品にオリジナリティが加わると考えます。
撮影している被写体の最高を見つけられる楽しさを感じることができるはずです。
メリット4|表現方法が明確になる
4つ目は表現方法が明確になることです。
よく使う画角を調べてみると、例えば私の場合は、50mm~200mmが多く、広角側の焦点距離を極端に使っていないということを知ることができました。
つまり、私がよく撮影する被写体は、標準から望遠の焦点距離で撮影することのできる被写体が多いということです。
普段の撮影では、風景や寺社仏閣など日本の文化を撮影することが多いです。
風景を望遠レンズで切り取ったり、寺社仏閣を標準レンズでありのままの雰囲気を表現する写真を撮影しています。
広角レンズ特有の人間の見える範囲を超えたパースの効いた表現は使うことが少ないです。
レンズを最適化することで、自分の好みの焦点距離が見つかり、表現方法につながると考えています。
メリット5|自分の強みがわかる
5つ目は自分の強みわかることです。
「◯◯さんといえば望遠レンズでよく撮っていますよね。」とか「広角レンズで撮ることが多いですよね。」と言ったキャラ付けであり、自分強みにもつながります。
例えば
- 風景×望遠レンズ
- 建築物×建築物
- 日常×標準レンズ
など、自分の強みと共にキャラクターの定着にもつながります。
自分の好きや得意を絞るとかなり強いです。
特にSNSでは、キャラクターは大切です。
SNS運用にも活かせるので、自分の強みを見つけてみると良いでしょう。
手持ちのレンズの数を最適化する方法
ここでは画像も使いながら、具体的に最適化する方法を解説します。
持っているレンズを確認して、見直してみることもときには必要です。
試しにやってみてくださいね。
手持ちレンズを最適化する3ステップ
ライトルームを使用し、よく使う焦点距離やレンズを確認し、その後手持ちのレンズを検討する3つのステップを解説します。
焦点距離を調べたい写真・日にちを選択します。
調べたい写真や日にちを選択したら、ライブラリーフィルターのメタデータで「レンズの焦点距離」の項目を選びます。
「レンズの焦点距離」の欄を見ると、選択した写真やその日に撮影された写真の焦点距離の枚数がわかります。
焦点距離を確認したら、よく使用しているレンズも確認しましょう。
「レンズの焦点距離」の隣にある「レンズ」という項目で確認することができます。
今回は3日間の撮影日で指定してあるので、偏った結果になっているのですが、標準レンズや望遠レンズの使用が多く、広角レンズの使用が極端に少ない結果になりました。
焦点距離や使用レンズの使用頻度を客観的に見てみると、自分に必要なレンズが見えてきます。
あまりにも使用頻度が少ないレンズは、売却するなど検討する必要があると思います。
年に数回しか使う機会がないのであれば、レンタルで十分だと私は考えています。
「撮れなくて悔しい」への対策
レンズがないと撮りたくても撮れない場面が出てきます。
いいシーンや時間帯なのに、持っているレンズでは撮れないといった場面です。
当然ですが、その時は悔しい気持ちになりますよね。
振り返ってみると、その悔しさは本当に撮れなかったことへの悔しさなのか考えてみる必要があります。
実は、その悔しさは「人に見せれない。」という他人目線の視点かもしれません。
まずは自分にとって心地の良い写真とか、満足できる写真を目指すことも大切だと考えています。
一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。
どうしても撮りたいなら、最大限の準備をして撮りに行くべきです。
今の自分が撮れるベストを考え、それが自分らしさや写真への上達につながります。
アメリカの写真家「ヴィヴィアン・マイヤー」は没後、大量に残された現像されていないフィルムが自宅から発見され、ブログなどで拡散され話題となった人物です。
マイヤーが取った作品は生前誰にも公開しておらず、自分だけで写真を楽しんでいたようです。
SNSなどがある現代で、この境地に達するのは難しいかもしれませんが、考えさせられる写真家です。
「ヴィヴィアン・マイヤー」の写真集は名作です。見たことがない方は、ぜひ見てみることをおすすめします。
まとめ
今回の記事はレンズを最適化するメリット5選についての解説記事でした。
選ぶよりも、行動することを増やした方が撮影への没入感が違います。
無理に減らしたり増やしたりする必要はありませんが、たまにご自身の手持ちのレンズを確認してみるのもいいでしょう。
今回は以上です。
最後まで読んでくださりありがとうございます。コメントなどいただけると、記事の質向上や励みになります。ぜひお願いします!
コメント