こんにちは。zookomiです。
SONYユーザーの皆様、FE70-200mm F2.8 GM OSS Ⅱ(SEL70200GM2)は気になりませんか。
2021年にFE70-200mm F2.8 GM OSSの後継機として登場したFE70-200mm F2.8 GM OSS Ⅱ(以下SEL70200GM2)。
非常に人気があり発売以来、慢性的な供給不足です。予約して購入するしかないのが現状です。
FE70-200mm F2.8 GM OSSから5年の歳月を経て重量やAFの速度、描写などあらゆる性能がとんでもない進化を遂げました。慢性的な供給不足になるのも納得のスペックです。
描写性能と軽量化の両立がなされ、望遠レンズの革命を起こしているレンズの1つです。
ソニーストアでのレビューも非常に高いようです。

まさに怪物レンズ。
ソニーストアなどのレビューでは高評価だけどもっと詳しく知りたいという方も多いと思います。
今回は私自身がSEL70200GM2を購入し、実際に使用しました。
率直にいいところやデメリットなどを述べていきます。
- SEL70200GM2の作例や使用感が気になる方
- 他の製品との比較検討したい方
- SEL70200GM2の購入を検討している方
私自身使用していて、満足感はかなり高いです。
結論からいうと現代の望遠レンズでは最強クラスだと感じています。ほぼ隙なしです。
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基本的なスペックと立ち位置
スペック
名称 | FE 70-200mm F2.8 GM OSS II |
---|---|
型名 | SEL70200GM2 |
焦点距離(mm) | 70-200(35mm換算) |
開放絞り (F値) | 2.8 |
最小絞り (F値) | 22 |
最短撮影距離 (m) | 0.4-0.82 |
最大撮影倍率 (倍) | 0.3 |
フィルター径 (mm) | 77 |
手ブレ補正 | ◯ |
テレコンバーター | ◯ |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 88 x 200 |
質量 約 (g) | 1045 (三脚座別) |
特筆するのは、やはり軽さです。
これまでの大三元レンズの望遠の重さは1.5kgくらいが一般的でした。
しかし今回のSEL70200GM2は約1kgとこれまでよりも500g軽くなっています。
望遠レンズの革命です。
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他の望遠レンズとにスペックの比較
SEL70200GM2 | SEL70200GM | A056(タムロン) | |
焦点距離(mm) | 70-200(35mm換算) | 70-200(35mm換算) | 70-180(換算35mm) |
最短撮影距離 (m) | 0.4-0.82 | 0.96 | 0.27(MF時)-0.85 |
最大撮影倍率 (倍) | 0.3 | 0.25 | AF:1:4.6 MF:1:2(WIDE)/1:4.6(TELE) |
フィルター径 (mm) | 77 | 77 | 67 |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | レンズ内手ブレ補正方式 | なし |
テレコンバーター | ◯ | ◯ | × |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 88 x 200 | 88 x 200 | 81×149 |
質量 約 (g) | 1045(三脚座別) | 1480 (三脚座別) | 810 |
インナーズーム | ◯ | ◯ | × |
表を見てみると、タムロンのModel A056も候補に入ってくるかもしれません。
目的によっては、タムロンの選択肢もありではないでしょうか?
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しかし、全体的なバランスを考え、純正のAFの速さや解像度の高さにはModel A056は勝ってはいないと感じています。
SEL70200GMと比較するとあらゆる面で性能の向上が見られます。
SEL70200GMに不満を感じていた点があったという方は、SEL70200GM2に乗り換えるのはありです。
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作例










見た目やボタンの位置
外観や各ボタンも見てみましょう。

レンズ全体の見た目です。
SEL70200GMと外観の変化はありません。

レンズフードをつけた状態です。
レンズフードをつけると結構な大きさになります。

SEL70200GMには無かった絞りリングが付いています。 絞りリングがあることで、絞りの調整がしやすくなりました。

レンズフードを外すと三脚座でバランスを取ることができます。
ちなみに、レンズフィルターもつけています。
つけているのはMARUMIのものになります。
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レンズ側面に付いているボタンです。
上から順に
- フォーカスモードスイッチ
- フルタイムDMFスイッチ
- フォーカスレンジリミッター
- 手ブレ補正スイッチ

上から順に
- 手ブレ補正モードスイッチ
- アイリスロックスイッチ

レンズの右側面についている絞りリングクリック切り換えスイッチも付いています。

三脚座の底面です。
三脚に装着するときにバランスを保つことができます。

フォーカスフォールドボタンが3つ付いているので、撮影時に必要な機能をカスタムできますね。
より詳しい説明はソニーストアのページを参考にするのをおすすめします。
使っていていいところ

何より軽い
製品名 | 重さ |
SEL70200GM2 | 1045g |
SEL70200GM | 1480g |
重さが1045g。約1kgです。SEL70200GMよりも約400g軽くなったということですね。
500mlのペットボトル1本分軽くなった感じです。
見た目はほぼ変わっていないのですが、どこからか500g減っています。

持った感じです。楽々片手で持てます。
タムロンの存在もありますが、あちらは180mmまでの望遠。別に悪いわけではないのですがやはり、200mmが王道だと思ってしまいます。
これまでの大三元の望遠レンズは一般的には1.5kgでした。1.5Lのペットボトルを担ぎながら撮影していました。
それが1kgになり負荷がだいぶ減り、持ち運びの負担がだいぶ減ったように体感でも感じます。
間違いない解像度
ピントが合ったときの解像度が凄まじいです。
例えば次の写真を見てください。

※ピント位置を示した写真

氷の結晶までくっきり写しています。
ここまで拡大して見る方は少ないかもしれませんが、撮影者としては満足のいく解像度です。
望遠ズームってここまで写るのか?となりました。
以前、タムロンの70-180mmを使用していた時がありました。その時の不満の一つが、テレ端側の解像度の低さでした。
180mmで撮影したら中心が思ったよりくっきりしない。
スマホだけで見るのであれば問題はありませんが、プリントを考えると不十分だと感じました。
爆速のAF
AFでのピントが爆速で合います。
ソニーストアのプロモーションでも、AFの速さを特長の一つとして挙げています。
動画を見ると、合掌が速すぎてビビります。
私も実際に使用しましたが、速攻でした。
例えば、祭りやスナップの一コマでの撮影です。
被写体が動くことが多い場面で撮影した写真になります。


祭りやスナップ撮影時の瞬間的な場面でも狙ったところにピントが爆速で合うので、落ち着いて撮影に臨むことができます。
しっかり近づける近接撮影

製品名 | 最短撮影距離(m) | 最大撮影倍率(倍) |
SEL70200GM2 | 0.4-0.82 | 0.3 |
SEL70200GM | 0.96 | 0.25 |
SEL70200GMと比べると、だいぶ寄れるようになりました。
その差、最大50cm。撮影倍率も上がっているので、より等倍に近い感覚で撮影できるのではないでしょうか?
マクロには及びませんが、近づけることで様々な表現ができます。
上記の写真は200mmで撮影しました。だいぶ葉に近づいて撮影しました。かなり寄れることがわかります。
コンパクト設計のインナーズーム
インナーズームはコンパクトに収めるためには必要な要素です。
昔はズームレンズって伸びてなんぼみたいな感覚でしたが、現代はズームレンズだかといって伸びなくても良いんです。
SEL70200GMも使用していましたが、その時からびっくりでした。
インナーズームは三脚に付けたときのバランスが崩れないため、三脚が倒れる危険性が低くなりますし、カメラバッグ内でもかさばらないのが魅力です。
SEL70200GM2もインナーズームで、コンパクトに設計されています。
安心の手ぶれ補正
レンズにも手ぶれ補正がついているのは魅力的です。
手ぶれ補正がついている分、若干重くなってしまうのですが、そこは犠牲にしてもOKなところだと感じています。
ボディの性能にもよりますが、私が使用しているのはα7Ⅳです。α7Ⅳは手ブレ補正が5.5段ついているので、レンズと合わせるとほぼブレることがありません。
望遠レンズで困ることは、テレ端側のブレです。
テレ端:レンズの最大の焦点距離。
例 70-200mmのレンズの場合200mmがテレ端。
テレ端で撮影しても、「ピタッ」と止まってくれます。
その安心感は、撮影者にとって魅力的です。
なんでも撮れてしまう
作例でも見ていただいたのですが、撮れないものがほぼないです。
月をよりアップで撮影したい場合やマクロ撮影したい場合などは、それ用にレンズを加えないと難しいと思いますが、スナップ・ポートレート・風景など、ジャンルレスに撮影できるのは強みです。
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デメリット

重く感じる人もいる
軽い設計になったといっても、やはり1kgあります。
重いものは重いのです。
私はだいぶ快適になったと感じていますが、重く感じる方もいます。
製品名 | 重さ |
SEL70200GM2 | 1045 |
SEL70200GM | 1480 |
A056 | 810 |
望遠レンズの中でも、軽さに定評があるのはタムロンの70-180mm F/2.8 Di III VXD(Model A056)です。
ただし、手ぶれ補正や三脚座が付いておらず、テレ端側の解像感はSEL70200GM、SEL70200GM2と比べると劣ります。
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フレアやゴーストがある程度発生する
逆光で撮影するとフレア・ゴーストが発生します。


最新の技術を使っても発生するものです。
SONYでも、“最大限まで軽減した。”と言っているため、フレアやゴーストがなくなるわけではありません。
私はその写真のあじだと思っていて気になりませんが。
どうしても気になる場合は、逆効下での撮影を控えるなど対策が必要です。
相応の価格になっている
製品名 | 価格 |
SEL70200GM2 | 363,000円 |
SEL70200GM | 297,000円 |
A056 | 165,000円 |
価格はやはり高いです。
かなり勇気のいる買い物です。
タムロンのModel A056と比べると、価格は倍以上。
レンズに何を求めるかによりますが、検討の必要があります。
迷っているときはレンタルで試すのがおすすめです。
SEL70200GM2はどんな方におすすめか
- 様々な被写体を撮影する方
- 望遠レンズで失敗したくない方
- せっかく写真を撮るなら最高の物を使いたい方
オールマイティに使えるので、価格以上に満足感はあります。
私の場合、撮影ではほぼ必ずと言っていいほど、出番があります。
レンズは1本買うと、しばらく購入の必要がないということ、売却時の値下がりの幅が少ないことを考えると、値段以上の価値があると考えています。
まとめ:現望遠レンズの中でも最強クラス
SEL70200GM2は現行の望遠レンズの中では全てにおいて最高クラスだと感じました。
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全てが完璧なレンズはありません。
使っているときの満足感等を考えると、私は購入して良かったと感じています。
これからもずっと頼りになるレンズです。
今回比較検討の候補に入るのは、
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こちらの2本になるのではないでしょうか?
もし迷っている場合はレンタルして試して見るのをおすすめします。
今回の記事の他にも、レビュー記事を書いていますので、ご参考になさってみてください。