この記事ではおすすめ写真集14選を紹介します。
今回紹介する写真集は、私が実際に購入して良かったと思える写真集です。
- 写真集を読みたいけれど、どんな写真集を読めばいいのかわからない方
- 写真集は高価なものも多いので、失敗したくない方
- 写真の上達や感性をより磨いていきたい方
SNSの普及で、写真はスマホがあれば気軽に見ることができるようになりました。
しかし、写真集は紙媒体。写真を読むことができるのは、写真集だけなのです。
写真集にはSNSでは感じられないような素晴らしい作品や体験、ストーリーが詰まっています。
写真の「テーマ」や「どのような写真を撮りたいか」などを考え直すきっかけにもなりますし、写真家の思考が詰まっており、意図を汲み取る楽しさを感じることもできます。
ぜひたくさんの写真集を読んでみてください。

今回ご紹介するのは写真家9名、合計14冊の写真集です。
それでは、紹介を始めます。
ソール・ライター
ソール・ライターはニューヨークの写真家です。
ソール・ライターはほぼ無名でしたが、2017年のBunkamura ザ・ミュージアムで開催した日本初の回顧展で一躍有名になりました。
写真への飽くなき探究する精神。物事の捉え方など名言と共に多くの写真が残され、それがまとまり写真集となっています。
特に印象的なのが、ニューヨークでのストリートスナップ。自宅周辺で撮影し続けた写真は、長く住んでいるからこその視点や出会いがあり、身近で撮影し続けることの大切さを教えてくれます。
現在もソール・ライターがいた家には多くのフィルムや絵画などの作品があり、その整理が行われています。
ソールライターについてより詳しく知りたいと思う方は、「永遠のソール・ライター」へ。
おすすめの写真集は2冊。
ソール・ライターのすべて
- ストリート写真を撮る方
- ソール・ライターの始めの一冊に最適
- 写真の捉え方を学びたい方
『ソール・ライターのすべて』は初期のストリート写真や広告写真、ペインティングなど約200点の作品。そして、愛用品などの資料も収録されている至極の一冊です。
『ソール・ライターのすべて』を読んで、感化されてストリートフォトを撮り始めた方も多いと聞きます。
写真の素晴らしは確かなのですが、付随する言葉が名言だらけで、読んだ私は鳥肌が立ちっぱなしでした。
特に影響を受けた言葉を紹介すると
私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。神秘的なことは、馴染み深い場所で起こる。なにも、世界の裏側まで行く必要はないのだ。
『ソール・ライターのすべて』
この言葉は、いい写真を撮るには特別な場所に行く必要があるとばかり考えていた私に、大きな衝撃を与えてくれました。
しかし、そうではなく、その人の生活圏で毎日見る景色の中のちょっとした変化を捉え、実はそれが特別なことだと解釈しました。
ソール・ライターの身近はニューヨークという魅力あふれる街で、被写体に溢れているのは確かです。しかし、自分の住む場所をよく観察し、自分なりの特別を追求するのもありですね。
他にも多くの名言と素晴らしい写真が詰まっています。
ソールライターのスナップ写真に感化された方、ぜひ撮影に行ってみてください。


永遠のソールライター
- ストリート写真を撮る方
- ソール・ライターの2冊目に最適
- ソール・ライターの写真をより探究したい方
『永遠のソール・ライター』では世界初公開を含む豊富なスナップ写真やセルフポートレート、最愛の妹や女性のポートレートが収録されています。
ソール・ライターが暮らしたニューヨークの街並みを独自の視点で切り取った写真群。身近な人に向ける親密なまなざしを、感じることができる写真集です。
『永遠のソール・ライター』は、前作の『ソール・ライターのすべて』からさらにソール・ライターについて深めていきたいと思う方へ向けた一冊だと感じました。
相変わらず切れ味の鋭い視点で撮るニューヨークの街並みや人の生活。そしてセルフポートレートに女性のポートレート写真。
ストリート写真以外にも魅力的な写真を撮るソール・ライターの違う一面も見ることができます。
ヴィヴィアン・マイヤー
ヴィヴィアン・マイヤーはアメリカのアマチュア写真家。
シカゴでベビーシッターとして約40年働き、空いている時間に写真の撮影をしていました。
メインの被写体は、ニューヨークやシカゴ、ロサンゼルス内の人物や建築物。作品の数は約15万点以上にもなります。
何より驚きなのが、作品を死後まで一切公表しなかったこと。
現代のSNS時代には考えられないことです。
ヴィヴィアンの死後に大量の作品が見つかり、それがブログなどで公表され、ヴィヴィアン・マイヤーの名が全世界に広がりました。
おすすめは次の2冊。
Street photographer
- ストリート写真を撮る方
- 古き良きアメリカの人々の生活を見たい方
『Street photographer』はヴィヴィアン・マイヤーの最高の写真であろう作品を集めた写真集です。
年代は1950年頃に撮影された写真です。誰に見せるためでもない、自分が写真を楽し見ながら撮影したのが伝わってきます。
1枚目の写真から人物の表情が生き生きとしているんですよね。ポートレートでも撮影しているのかと思うくらいの写真です。
そして、モノクロなのがいい。
モノクロであることで作品として昇華しているように感じます。
マイヤーが使っていたカメラは中判の二眼レフカメラ・ローライフレックス。
上から覗き込むみながら撮影するため、アングルがアイレベルではなく若干下からの位置で撮影されています。
不可抗力ではあるのですが、臨場感や緊張感、自分物の堂々とした様子も伝わってきます。
アングルについてはこちらの記事もあわせて読むと理解が深まると思います。


マイヤーの写真は、楽しみながら写真を撮ることの素晴らしさを教えてくれますね。
意図的にそうしていたのか、特に意識はなかったのかと思うくらい構図が「日の丸構図」で撮影されてものが多いです。
一番わかりやすく伝わるので、非常に効果的だと思いますが、実際のところはどうだったのでしょう。気になります。


ただ、街中にいる魅力あふれる人の写真や何気ない日常の中で見つかる特別が最高。というのだけは伝えておきます。


The color works
- ストリート写真を撮る方
- 古き良きアメリカの人々の生活を見たい方
- 古き良きアメリカをカラーで見たい方
『The Color Work』はヴィヴィアン・マイヤーのカラー写真を集めた写真集です。
主に1970年代のカラーがで始めた頃の作品です。
カラーになることで、モノクロにあった作品性というよりかは、日常感の強い写真集です。
相変わらず視点も構図も素晴らしく、見ていると安心感を感じることができます。


William Eggleston(ウィリアム・エグルストン)
ウィリアム・エグルストンは1939年アメリカ・テネシー州生まれ。
76年にニューヨーク近代美術館にて個展「William Eggleston’s Guide」を開催し注目を集めた。モノクロ中心だった当時のアート写真界において、「ニュー・カラー」と呼ばれるカラー写真の可能性を切り開いた先駆者として知られています。
ソール・ライターもカラー写真の先駆者として活躍した写真家でしたがウィリアム・エグルストンもカラー写真の先駆者としてアメリカで活躍した写真家の一人です。
ウィリアム・エグルストンの写真集は今回紹介する『William Eggleston’s Guide』の他にも多数あり、古き良きアメリカの風景が色鮮やかに残されています。
William Eggleston’s Guide


- 古き良きアメリカの原風景をみたい方
- 生き生きと映し出される魅力あふれる人物の写真を見たい方
- 物事を捉える視点や構図を学びたい方
1975年に開催された個展の翌年に『William Eggleston's Guide』の初版が刊行され、本書は2002年に再販された復刻版。
モノクロからカラーへ時代が変わる一冊。
当時のアメリカの原風景が色鮮やかに残されています。
特に印象的だったのが当然色彩も素晴らしかったのですが、私は構図に目が行ってしまいました。
写真から目を離さないようにさせるための構図が散りばめられています。
構図も様々な種類がありますが、『William Eggleston’s Guide』の中で目についたのが「日の丸構図」でした。
広い空間の中に、ポツンと物や人物が配置されています。メインの被写体に視線がいくような副題の置き方も秀逸です。
何気ない日常の中の特別や構図の作り方も学びになる一冊。


土門拳
土門拳は昭和を代表する写真家。
徹底したリアリズムににこだわった報道写真、『風貌』から見る力強い肖像写真など独特の視点で切り取った作品を多数発表している。
「絶対非演出の絶対スナップ」や「鬼が手伝った写真」など、名言もあり写真界の中でも名文家として知られています。
戦後の写真界をリードし、多くの写真家に影響を与えています。
子供の頃に一家で東京へ引っ越して行ったが、生まれは山形県酒田市。
酒田市には、土門拳記念館があり、現在も多くの作品が今も見ることができます。
今回紹介するのは3冊。
どの作品も力強く、土門拳の優しさや情緒を感じられるばかりの写真集です。
土門拳の昭和


- 昭和を代表する写真家の作品が見たい方
- 土門拳の作品を初めて見る方
私が『土門拳の昭和』を手にしたのは図書館でした。
「土門拳」聞いたことがあるなくらいでしたが、気になったので手に取った一冊。
読み進めていくいうちに写真の力強さや、昭和の情緒溢れる写真に心を持って行かれた写真集です。
手元に残しておきたくて、購入してしまいました。
激動の時代の昭和を「戦前・戦中の仕事」「戦後日本の歩みとともに」「風貌」「日本の美」の4部構成にし、約300点の作品が収録されています。
土門拳の作品の「まとめ」の作品といった印象を受けます。入門編だと捉えるといいと思います。
始めの一冊にはもってこいです。
多くの作品が収録されているので、写真が小さくなってしまっているところもありますが、昭和を独特の視点で切り取ったスナップ写真の空気感が印象的で、当時の人たちのエネルギーを感じたり苦しい一面を感じたりすることができます。
逆に、写真を小さくして並べることで組み写真となり、ストーリー性が生まれるなど配列も秀逸です。
土門拳の風貌


- ポートレートを撮影する方。
- 昭和の著名人の生き生きと写された姿を見たい方
- 土門拳の文章に触れたい方
『土門拳の風貌』は土門拳が日本の近現代の文化や芸術の流れに大きな足跡を残した各界の著名人を撮影した写真が収録されている写真集です。
クローズアップで撮影されている写真も多く、臨場感や空気感、迫力が感じられる作品が数多くあり、明治・大正・昭和の文化人を一望できる素晴らしい一冊。
一枚の写真を撮影したときの苦労や人物像が土門拳の書いたエピソードからも伝わり、写真をより一層引き立ててくれています。
国語や音楽の教科書に載っているような著名な人物の肖像写真があったり、私は東北に住んでいるのですが、東北の著名な人物も多く収録されていたりするなど、個人的にもワクワクする作品でした。
最初に読んだときは時間を忘れて読み進めていきました。力強い写真と文章から伝わる圧巻の内容。
人物を撮る方には是非見てほしい一冊です。
私が特に気に入っている作品は「幸田露伴」「柳田國男」「阿部次郎」「川端康成」「高見順」の5つの作品です。
当然、他の写真も魅力的なものばかり。ぜひお気に入りに写真を見つけてほしいですね。
土門拳の子どもたち


- スナップ撮影をする方
- 古き良き昭和の子供達の姿を見たい方
- 生き生きとした表情の子供の写真を撮影したい方
土門拳は子供写真の名手であったとも言われていますした。
『土門拳のこどもたち』は「戦前のこどもたち」、「戦後のこどもたち」、「江東のこどもたち」、「筑豊のこどもたち」、「東京のこどもたち」、「日本のこどもたち」の6つの章で構成されています。
作品数約160点。その他にもビート武さんのエッセイや自作解説なども収録されており読み応えのある満足感ある作品です。
土門拳の代表作と言われる「筑豊のこどもたち」は土門拳が大切にしたリアリズムやそして貧困のどん底にあった時代を子供たちの姿を通して伝えてくれます。
貧困時代の記録は非常に貴重で、子供達はいつの時代も生き生きとしていることを感じさせてくる一冊。
自然の中で遊ぶ姿や、家の前の路地で遊ぶ姿など今では見ることができなくなった昭和の原風景も残されており、情緒を感じることができます。
川内倫子
写真家・川内倫子は、柔らかい光をはらんだ淡い色調を特徴とした作品です。
初期から一貫して人間や動物、あらゆる生命がもつ神秘や輝き、儚さ、力強さを撮り続けています。
国内外でも多くの個展が開催され、様々な名誉ある賞を受賞され、世界的にも活躍している写真家です。
今回紹介するのは2冊。
うたたね


- 淡い色調の写真が好きな方
- 写真の物語性を感じたい方
『うたたね』はこんな作品です。
鯉、雲、カラス、カーテン、おじいちゃん、タイヤ、目玉焼き、蟻、蝶など、ただ日常を撮った写真集。なにげない風景、さもすれば見落としてしまいそうな草花や小さな虫たちに目を向ける。川内倫子のカメラを通すと、ただのグラスがキラキラ光る宝石になり、一匹の蟻がスタイリッシュに変身し、鳩の死骸が恐ろしくて近寄れない空気感を漂わせる。やさしさと隣り合わせに存在する怖さ。生と死を強く感じさせる一冊。
Rinko Kawauchiオフィシャルサイトより引用
『うたたね』というか、川内倫子の作品には言葉がほぼありません。
詩のように紡がれえる写真。それは誰もが目にしたことのあるなんてことのない日常です。
何気ない日常から「生と死」テーマにつながっていく写真たち。
一枚一枚の写真には意味があり、どのような意味が込められているのかを想像する楽しさや、なぜこの順番に写真が組まれているのかを考えながら読むと一層、写真で「残す」意味を感じることができます。
『うたたね』を見終わった後にくる、なんとも言えない感覚。もう一度見返すとまた違う発見がある。
何度も何度も見返したくなる写真集です。
川内倫子の作品はまず『うたたね』がおすすめです。
花火
- 淡い色調の写真が好きな方
- 写真の物語性を感じたい方
『花火』はこんな作品です。
大阪、千葉、群馬、神奈川、東京……競馬場、温泉街、川べり…。花火が打ち上げられるところならどこでも駆け巡った。夏の夜風、土手を走る子どもの足音、夕立をよぶ雲、露店から漂うりんご飴の甘酸っぱい匂いと美しくそこはかとない悲しみ。いろとりどりの舞いに吸い寄せられ、まばたきをした瞬間、官能的で優雅な宴は終わりをつげる。川内は花火の向こうに何を見たのだろうか。
Rinko Kawauchiオフィシャルサイトより引用
写真家川内倫子が撮った花火。
現代のデジタルで撮影したくっきり・はっきり・美しくとはまた違い、花火大会を通して感じることのできる儚さや、音や匂いなど懐かしく美しい瞬間が詰まっている写真集。
意図的なのか、偶然なのか、ぶれ表現を入れ込むことで心を揺さぶられるような感覚になります。
花火そのものを美しく撮るというよりかは、花火を鑑賞する人々の様子やそこから伝わる心情が写し出されているようでした。
第27回木村伊兵衛写真賞受賞した名作。
木村伊兵衛
木村伊兵衛は日本の写真史に大きな足跡を残した昭和を代表する写真家の一人です。
昭和の初期に実用化が始まったばかりの小型カメラ、ライカを通して生涯写真を撮り続けました。「ライカの名手」として有名となりました。
土門拳と昭和時代の双璧をなす写真家で、演出のない自然な写真が印象的で、自身が育った下町や秋田の人々の暮らしを生き生きと撮影しています。
土門拳がガッチリと絞って撮影するのに対し木村伊兵衛は柔らかくぼかして撮影するスタイルで、女性のポートレートが得意と言われていました。
没後、朝日新聞社主催の「木村伊兵衛写真賞」が創設され、新人写真家の登竜門として多くの有名な写真家を輩出しています。
写真に生きる


- 昭和を代表する写真家の写真を見たい方
- 自然なスナップ、ポートレート写真を学びたい方
- 古き良き情緒溢れる写真を見たい方
『木村伊兵衛 写真に生きる』はこんな作品です。
本書は、文芸諸家のポートレート、東京下町の日常の場面を素早く切り取ったスナップショット、晩年の傑作「秋田の農村」をテーマとしたシリーズなどで構成。多くの代表作を通じて、写真家・木村伊兵衛を回顧する内容です。
Crevisより引用
木村伊兵衛といえばやはりスナップ写真という印象でした。
私も、スナップ写真を撮りますが、生き生きとした表情の人などはなかなか撮れず、難しを感じます。何かテーマを決め、撮り続けることの素晴らしさを感じることができる作品です。
写真集を見てみると、私が東北に人間だからか「秋田の民俗」をテーマとした作品群が特に印象に残っています。
木村伊兵衛は本書の中で、秋田の写真を撮ることを遠して、次のように語っています。
過去の風習を忠実に守っている保守的なものを、若い世代によって移り変わっていく現在の農村の赤裸々な姿を撮影してきた。
『木村伊兵衛 写真に生きる』より
中身をさっとみると、次のような感じになっています。
現代は過疎化が進み、若者はいなくなり、高齢者が増えています。なかなか厳しい現状だと感じています。
しかし、木村伊兵衛が撮影した時には若者のエネルギーがあり、変えていこうとするパワーを感じることができたのだと思います。
秋田の民俗の中では、主に「嫁と姑」の関係性を写真で切り取っています。
生きる時代の違いからくる考えの違いや、双方葛藤を抱えながらもお互いう助け合いながら暮らす家族制度の根強さを表現しています。


川島小鳥
現代の写真家・川島小鳥。
早稲田大学第一文学部仏文科卒業後、沼田元氣氏に師事。
数多くの作品を制作、多くの芸能人の写真を撮影するなど、多方面で活躍しています。
フィルムで撮る人物写真は非常に魅力的で、多くの人を魅了しています。
代表作は今なんとかい紹介する『未来ちゃん』、木村伊兵衛賞を受賞した『明星』かなと思っています。
未来ちゃん
- 子供のパワーを感じたい方
- ポートレート写真を学びたい方
- 癒しを感じたい方
「未来ちゃん」は新潟県の佐渡島に住む一人の女の子。女の子は、川島さんの友人のお子さんだそうです。
発売から10年以上経過し、ECサイトでは中古品しか見当たらなくなってしまいました。
新品で購入できる機会は少ないですが、ぜひ手に取っていただきたい一冊。
『未来ちゃん』は子供のパワーあふれる姿が撮られた素晴らしい作品です。
鼻水を垂らしながら走り回る姿、夢中になって食べる、遊ぶ、駆け回り、生きる。
子供のパワー全開の姿、その時しか見ることのできない姿が生き生きと記録されています。
すでに表紙から魅力あふれるものになっていて、何度見ても色褪せない名作です。
中野正貴
東京の写真家・中野正貴。
独自の視点で捉えた東京。昨今に至るまでの30年間に渡り、変化を続ける東京の写真を撮り続けています。
2000年、今回ご紹介する無人の東京を撮影した写真集『TOKYO NOBODY』 を発表。
『TOKYO NOBODY』は映画や文学にも影響を与え話題となります。
その翌年、日本写真協会賞新人賞を受賞しました。
2005年には、建物の窓から東京の特徴を捉えた写真集『東京窓景』 により、第30回木村伊兵衛写真賞を受賞するなど、名誉ある賞を多数受賞し、現在も活躍する写真家です。
TOKYO NOBODY
- 一つの被写体を撮り続けることの良さを知りたい方
- テーマ性のある写真が見たい方
- 見たことがない特別な東京を見たい方
『TOKYO NOBODY』は誰もいない東京がテーマです。
10年以上にわたってチャンスを伺いながら「誰もいない東京」を撮り続けた写真集。
写真集からは執念と狂気を感じました。
人口1200万人も住む東京。観光客やビジネスでも人が常にいる東京で、無人の姿を撮り続けるのは人並外れた根気が必要だと思います。
特別な東京を写した一冊。
テーマを決めて撮影することの良さ、大切さを学ぶことができました。
山田悠人
SNSでも活躍している写真家・映像クリエイターの山田悠人。
ドイツのベルリンに拠点を置き活動しています。
日本の美しさを世界に広めるために精力的に日本を撮影し、広告写真や企業案件の撮影もしており、活躍の場を広げている写真家です。
今回紹介する写真集はこちら
JAPANISM
『JAPANISM』はこんな作品です。
ドイツ在住の写真家が撮り下ろした、世界からみた美しい日本
Amazonより引用
ドイツを拠点に活動する写真家が全国を撮り歩き、今の日本の美しさを新鮮な視点でまとめました。明媚な富士山や桜景色、近未来的な夜景など、世界から見た日本の姿を、グラフィカルな写真で表現しています。日本人が忘れていた、日本の美しさを再発見させてくれる写真集です。
日本の伝統や文化、風景が四季をテーマにまとめられた一冊。
長年に渡り撮影された作品が集約され、日本の素晴らしさを感じることのできる写真集です。
住んでいると気付かないこともあるであろう日本の素晴らしさ。
ドイツを拠点に活動している山田さんからこそ気付くことができた視点もあります。
現在では有名になった写真スポットや、私が拠点とする東北の写真もあり嬉しく思いました。
今一度日本の素晴らしさを感じることのできる写真集です。


まとめ|インプットして自分の写真に生かす
今回はおすすめの写真集を紹介しました。
写真集はいいものです。
一つのテーマで撮られた写真、なぜそれを撮ったのか試行する時間。
確実に自分の血となり肉となります。
マネしてもいいと思いますし、視点が養われます。
ぜひ、お気に入りの写真集を見つけてみてください。
今回紹介した写真集一覧です。













今回は以上です。
最後まで読んでくださりありがとうございます。コメントなどいただけると、記事の質向上や励みになります。ぜひお願いします!
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