【センスはいらない!?】構図を学べば写真が変わる!定番構図9選+αの6つの視点を解説

こんにちは。今回の記事は構図の基本9選をまとめた記事です。

基本の構図にプラスαして、6つの視点にも解説しています。

写真を始めて間もない方や写真を始めてしばらく経つ方の中には写真なかなか上達しないなと感じている方も少なくないと思います。

この記事はこんな悩みを解決します
  • 趣味として写真を始めたけどなかなか上達しない
  • どうしたらもっといい写真が撮れるようになるのだろう
  • 同じような写真ばかり撮ってしまう
  • 最近撮る写真がマンネリ化してきた

今回の記事では、上達につながり、そしてマンネリ化を防ぐ写真で最も大切とも言われる構図について解説します。

「構図が全て」と言われるくらい写真にとっては構図は大切な要素です。

基本の構図を押さえつつ、どのような視点で写真を撮ると印象的になるのか、プラスαも伝えていきたいと思います。

構図はセンスではなく知識と技術です。

学んで生かせば、必ず写真は変わってきます。

構図についてより真びたい方は次の書籍がおすすめです。

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それではさっそく行きましょう。

目次(タップできる目次)

基本の構図9選|まずは基本

構図は組み合わせや視点を変えると、選択肢は無限にあります。

今回はその中でも基本となる9つの構図を紹介します。

基本の構図9選
  • 日の丸構図:印象的でインパクトのある写真を撮ることができる
  • 三分割法構図:交点や線を意識することで、安定感のある写真を撮ることができる
  • 二分割法構図:シンプルな構図でバランスがとりやすい構図
  • 四分割法構図:余白をうまく使えると、ストーリー性のある写真など印象的な写真になる
  • 三角構図:写真の中に三角形を作ることで、奥行きのある写真になり立体感が出る
  • 対角線構図:線を意識することで、違和感のある写真や臨場感を感じれる写真になる
  • 放射線構図:奥行きを感じれる写真やダイナミックさを感じることができる写真を撮ることができる
  • アルファベット構図:曲線を上手く入れ込むことで動きや奥行きを感じることができる
  • 額縁構図:主題が強調されインパクトのある写真や物語性のある写真になる

9つ全て取り入れるのは大変だと思います。

1つずつチャレンジしてみてください。

日の丸構図

日の丸構図解説

日の丸構図:日本の国旗のように主題となる被写体が真ん中に配置されている構図

日の丸構図は印象的でインパクトのある写真を撮ることができる構図で、SNSでは人気の構図です。

しかし、初心者構図ともいわれ、メインの被写体を真ん中に起きがちになってしまい、思考停止で撮れてしまうのが難点です。

決して、日の丸構図は悪い構図ではないので、効果的に活用できると素晴らしい写真につながります。

日の丸構図に関する記事もありますので、チェックしてみてください。

意外と写真集でも多用されることが多いです。写真集を見てみても良いでしょう。

三分割法構図

三分割法構図解説

三分割法構図:写真を縦と横を三分割し、その交点に被写体を配置する構図

三分割法構図は基本の中でも最も基本となる構図です。

映画やドラマでも多用される構図です。構図に着目しながら映画などを観てみると面白い発見がありますよ。

線や交点を意識することで、安定感のある写真を撮ることができます。

日の丸構図ばかりになってしまっていたり、どのように撮影すればいいの迷ったりしたときは、三分割法構図を試してみるのをおすすめします。

次の本は映画から構図やその効果をわかりやすく解説した一冊。読んでいてとても勉強になった本です。

二分割法構図

二分割法構図解説

二分割方構図:写真を縦横のどちらかで二分割にした構図

風景や建築物など平面や水平のある被写体と相性がよく、シンプルでバランスが取りやすい構図です。

水平がうまく取れないと違和感のある写真になってしまい、完成度が下がるので注意しましょう。

水平を意識できると、印象的な写真に仕上がります。

水たまりのリフレクションや空を大きく入れたいシーンなどで、より効果を発揮します。

おすすめの被写体・シーン
  • 水たまりや湖などのリフレクションで撮影できるシーン
  • 空が印象的なシーン

四分法割構図

四分割法構図解説

四分割法構図:三分割法構図のように、写真を縦横それぞれ四分割にし、その交点に被写体を配置する構図

三分割法構図よりもスペースを意識しているので、余白の使い方が大切になります。(余白については6つの視点で解説しています。)

余白をうまく使えると、ストーリー性のある印象的な写真を撮ることができるようになります。

海や平地での風景写真など余白やスペースが多いミニマルな写真を撮るときに最適な構図です。

おすすめの被写体・シーン
  • 海や平地などの風景写真
  • 余白が多いミニマルな写真

三角形構図

三角構図解説

三角形構図:写真の中に三角形を作るイメージの構図

写真の中に三角形を作ることで、奥行きのある写真になり立体感が生まれます。

決して正三角形ではないといけないわけではありません。逆三角形や二等辺三角形などでも大丈夫です。

日の丸構図放射線構図額縁構図とも相性がよく、他の構図と組み合わせやすい構図です。

構図の組み合わせについてはこちらの記事でも解説しています。ぜひあわせて読んでみてください。

おすすめの被写体・シーン
  • 城や東京タワーなど先が尖った建築物
  • ポートレート

対角線構図

対角線構図解説

対角線構図:写真に斜めの線や対角線を入れた構図

対角線構図は線を意識することで違和感が生まれ、臨場感を表現することができる構図です。

アニメなどでも多用され、画面を少し傾けたようなシーンがあります。対角線構図を使って、その場の臨場感などを伝えているといえます。

対角線構図を使った写真は、「アニメのワンシーンのように」というテーマでSNS上で発信しているアキネさんの写真でよく見られる構図です。

参考にしてみるといいでしょう。

おすすめの被写体・シーン
  • テーブルフォト
  • 駅のホームなど直線のある建築物

放射線構図

放射線構図解説

放射線構図:一点から外側に広がったり、その一点に収束していったりする構図

放射線構図は、奥行きを感じることのできる写真や、ダイナミックさを感じることのできる写真を撮ることができます。

中心に一点集中することで、主題が明確になりやすいので私もよく使う構図です。

前述した三角形構図日の丸構図とも相性がよく、様々な構図と組み合わせやすく柔軟性のある構図です。

おすすめの被写体・シーン
  • 桜並木などの道
  • ビルなどの高い建築物を下からあおって撮影するシーン
  • 電車や鉄道の線路

アルファベット構図

S字構図解説

アルファベット構図:写真の中にアルファベットのSの形などを入れ込む構図

作例は反転させたS字構図ですが、曲線を上手く入れ込むことで写真に奥行きや動きを出すことができます。

ポイントは画面いっぱいに要素を入れ込むことが大切です。

曲線などを見つけるのは大変ですが、気付くことができると一段レベルが上がったと言えるでしょう。

おすすめの被写体・シーン
  • 曲線になっている道路や線路
  • 遊園地などのアトラクションがある場所
  • 海の石や花などが規則的に並んでいるシーン

額縁構図

額縁構図解説

額縁構図:主題をフレームで囲ったように見せる構図

紅葉や新緑、桜などを窓枠のフレームとして見立て、主題を際立たせることができる構図です。

額縁構図を活用すると、主題が強調されインパクトのある写真や物語性のある写真を撮ることができます。

メインとなる被写体だけでなく、一歩引いて周辺を見渡してみると、額縁となる被写体を見つけることができるかもしれません。

前ボケなども効果的に活用しても良いですね。

おすすめの被写体・シーン
  • 紅葉や桜、新緑などの花や葉
  • 建物の中から撮影するシーン
  • 車の窓を活用する

意識すると写真が格段に変わる6つの視点

構図を見つけるためには視点が大切です。

どのようなことを意識すると最適な構図を見つけることができるのか、6つのポイントに絞って解説します。

線を意識する

線を意識することを解説

私は撮影するときによく意識するのは「線」です。

線を意識することで構図を見つけやすくなります。

特に、建築物や風景では効果的です。

見てくれる方にどこを見て欲しいのかを意識しながら、線を活用することで視線誘導の効果があります。

上の写真は、宿場町の一本道から始まり、その先にポツンと人がいるシーンです。奥にある山と、立ち込める霧に視線がいくように手前の道と人を配置する構図にしました。

ファインダーの中で線を見つけ、その先に見せたいものがあるとより印象的な写真に仕上げることができます。

余白を意識する

余白のある写真解説

風景写真や流し撮りの写真などでは「余白」が大切になります。

余白のことをネガティブスペースともいいます。

主題となる被写体に動きがあれば、余白に向かって進むような配置をすると動きのある写真になります。

気を付けたいのは余白を多くしすぎないこと。

主題と余白のバランスを意識しながら、撮影しながら調整するといいでしょう。

アングルを変える

ハイアングル解説
ローアングル解説

アングルを変えることで、印象が大きく変わります。

アングルは主に2つ。

上から撮るとハイアングル。下から撮るとローアングルです。

自分の視線と同じ場合はアイレベルと言います。

ハイアングル:説明的な写真や可愛らしいものをより可愛らしく写す効果

ローアングル:低い位置から撮影することで迫力ある写真を撮影することができたり、壮大さや爽やかさなどを表現することができる

上の写真はダルマをハイアングルから撮影したものとローアングルから撮影したものです。

ハイアングルで撮影し、周りの風景を入れ込むことでダルマの寂しさや可愛らしさを表現することができています。

一方、ローアングルで小さいダルマに焦点を当ててみると、上の写真だと可愛らしさがあったのに、迫力のある写真になっています。

アングルを変えることで印象がガラリと変化します。

1つの被写体に対して、様々な視点で撮影できると表現の幅が広がります。

左右対称にする

シンメトリー構図解説

上の写真は二分割法構図ですが、そのときに大切になるのが左右対称であることです。

別の言い方で、シンメトリー構図とも言います。

左右対称だと、見ていて気持ちがいい写真ですよね。

上の写真は厳密に言うと左右対照ではないのですが、ビルなどの建築物や水面に反射した風景などで使えると効果的です。

前景を入れる

前景を入れることの解説

前景を入れることで奥行きが生まれ、主題が強調されます。

額縁構図は前景を入れ込むことで主題となる被写体を強調させる構図でした。

主題となる被写体を見つけたら、前景に主題と関連するものや美しい色合いのもの入れ込むと物語性が生まれやすくなります。

全く関係のないものを入れ込むと世界観が台無しになるため、あまりおすすめはしません。

連続性を見つける

連続性の説明

連続性を見つけることができると、写真にユニークさが加わったり、インパクトを与えてくれます。

同じ物が規則的に並んでいる場面や放射線構図を活用する桜並木なども連続性のある写真です。

また、スナップ写真の人の影などに焦点を当てるなどアングルや視点を変えることで新しい発見があります。

ストリートスナップの撮影方法は次の記事を参考にしてみてください。

まとめ|構図を学べば写真は変わる

構図を学べば写真は変わります。

ひと工夫を積み重ねることで、写真のレベルが徐々に上がっていくのを実感できるはずです。

1つ狙いを定めて、構図探しをすると様々なことが見えてくるので、一つずつ実践するのをおすすめします。

今回の構図と視点をまとめます。

基本の構図9選
  • 日の丸構図:印象的でインパクトのある写真を撮ることができる
  • 三分割法構図:交点や線を意識することで、安定感のある写真を撮ることができる
  • 二分割法構図:シンプルな構図でバランスがとりやすい構図
  • 四分割法構図:余白をうまく使えると、ストーリー性のある写真など印象的な写真になる
  • 三角構図:写真の中に三角形を作ることで、奥行きのある写真になり立体感が出る
  • 対角線構図:線を意識することで、違和感のある写真や臨場感を感じれる写真になる
  • 放射線構図:奥行きを感じれる写真やダイナミックさを感じることができる写真を撮ることができる
  • アルファベット構図:曲線を上手く入れ込むことで動きや奥行きを感じることができる
  • 額縁構図:主題が強調されインパクトのある写真や物語性のある写真になる

構図は様々な書籍からも学ぶことができます。

今回紹介した書籍や写真集はこちら。どれも良質で、素晴らしい本です。

著:リチャード・ガーベイ=ウィリアムズ
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著:東京カメラ部, 著:塚崎 秀雄
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構図や他のカメラの知識について学べる記事もありますので、あわせてご覧ください。

それではまた!

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この記事を書いた人

zookomi0124のアバター zookomi0124 東北のフォトグラファー

「おくのほそみち」というテーマで、東北を中心とした写真を撮影しています。
ブログの趣旨
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