この記事では写真を撮るときの設定の一つであるISO感度について解説します。
- ISO感度について理解することができる。
- ISO感度をシーン別に設定することができる。
- ISO感度の注意点がわかる。
- ISO感度の目安がわかる。
ISO感度は写真を撮るときに欠かせない設定です。
F値・シャッタースピード・ISO感度の三角関係をしっかりと理解すれば、たいていの写真は撮ることができます。
ISO感度を理解し、思い通りの写真を撮れるようになりましょう。
結論から言うと次の4点です。
- ISO感度は光を増幅さてくれる機能。
- ISO感度を上げすぎるとノイズが発生し、画質が劣化する。
- シャッタースピードが稼げない暗所でISO感度を上げ、ブレを抑える。
- 慣れてないときはオート設定から始める。
結論を踏まえて、詳しく解説していきます。それではいきましょう。
ISO感度とは
ISO感度は「イソ感度」や「アイ・エス・オー感度」と読みます。
ISO感度はカメラがセンサーに取り込んだ光を増幅させてくれる機能です。
ISO感度は低いと50〜、高いと3200や6400、現在だと12800まで常用という非常に高感度のカメラも出てきました。どんどん高感度になっていっていますね。
- ISO感度の数値が増えれば取り込んだ光の量は増え、明るい写真になる。
- 数値を下げれば、取り込んだ光の量は増えないため、暗い場所での撮影ではブレが起きやすくなる。
- 明るい場所でのISO感度は、低めの設定で問題なし。
ISO感度のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
写真が明るくなる シャッタースピードを確保できる 手ブレを抑えることができる 暗い場所でも撮影できる | ISO感度を上げるとノイズが増える ノイズが増えると画質の劣化につながる |
ISO感度のメリット|ブレを抑える
ISO感度を上げると暗いところでもシャッタースピードを稼ぐことができるため、撮影が可能になります。
ISO感度を上げる最大のメリットは明るさを確保し、シャッタースピードが上がり、写真がブレるのを抑えることにあります。
ISO感度のデメリット|画質の劣化・ノイズの発生
ISO感度を上げるデメリットは、画質の劣化です。
ISO感度を上げることで、暗所でも撮影することができるようになります。しかし、上の写真のようにノイズが多く発生し、画質が大きく劣化しているのがよくわかります。
特に黒い部分は、編集アプリなどで明るさを上げるとデータが損傷していおり、ノイズだらけになるので注意が必要です。
ISO感度を上げたとしても3200〜4000くらいがが限界の目安にするのがおすすめです。
現在のカメラの性能は向上しているので、3200以上でも、耐えれるようにはなってきてるカメラもあります。
基本的な使い方
ISO感度はカメラがセンサーに取り込んだ光を増幅させてくれる機能です。
基本的な使い方としては、とてもシンプルで簡単です。
暗い場所などのシャッタースピードが稼げない場所ではISO感度を上げる。
これに尽きます。
しかし、上げすぎてしまうとノイズが発生し、画質の劣化を招くので注意が必要です。
シャッタースピードの目安が掴めないという方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
ISO感度の設定の仕方(解説画像付き)
ISO感度の設定の仕方を解説します。
ボタンひとつなので、難しくありませんが画像付きで見ていきましょう。
その他の設定について知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。
手順1 撮影モードを決める
撮影モードは、絞り優先モードでもシャッタースピード優先モードでもなんでも大丈夫です。
手順2 シャッタースピードを確認する
重要なのはシャッタースピードです。
手順3 シャッタースピードに合わせてISO感度を調整する
シャッタースピードが遅い場合は、まずF値(絞り)を下げてみましょう。
F値(絞り)を下げてもシャッタースピードを確保できない場合は、ISO感度を上げて調整していきます。
補足|慣れてないときはオート設定でOK
まだF値(絞り)やシャッタースピードの関係が難しい場合はISO感度はオート設定でも大丈夫です。
ISO感度オートでノイズの感覚を把握することが大切です。
まずはF値(絞り)優先モードやシャッタースピード優先モードで撮影の経験を積みましょう。
シーン別 ISO感度設定の目安
シーン別ののISO感度を解説しますが、目安ですので、シャッタースピードなどの状況を見ながら調整してみてください。
晴れた日の屋外|ISO感度100〜200
ISO感度100〜200は晴れた日の屋外など、光が十分に取り込めるシーンで使用します。
明るいときはISO感度を上げる必要はありません。
曇りや雨の日の屋外|ISO感度400〜800
ISO感度400〜800は主に曇りの日や雨の日の屋外など、薄暗いシーンに使用します。
他にも、光に入る屋内などブレの心配があるときに使用することが多いISOの設定です。
光が当たらない屋外や屋内など|ISO感度800〜1600
ISO感度800〜1600は光の入らない屋外や屋内、夜でも比較的光の入るシーンで使用することが多い数値です。
寄りで撮る写真やお祭りなどの場面で私は使うことが多いです。
薄暗い屋内や夜の少ない光源など|ISO感度1600〜3200
ISO感度1600〜3200は薄暗い屋内や夜の少ない光源のあるシーンで、どうしてもブラしたくない場面で使用する数値です。
私も夜に撮影することがありますが、ISO感度1600を基準としてシャッタースピードが1/60以下にならないように設定して使っています。
夜(星・蛍など)|ISO感度3200〜6400
ISO感度3200〜6400は夜の限りなく光がないシーンで使用することが多い数値です。
主に蛍撮影や星空撮影で使用される印象が多いイメージです。
まとめ|ISO感度は諸刃の剣 上げ過ぎには気を付けよう
今回は【ISO感度について】の解説でした。
- ISO感度は光を増幅さてくれる機能。
- ISO感度を上げすぎるとノイズが発生し、画質が劣化する。
- シャッタースピードが稼げない暗所でISO感度を上げ、ブレを抑える。
- 慣れてないときはオート設定から始める。
ISO感度は光を増幅させてくれる機能ですが、副作用にノイズが発生してしまうので、上げ過ぎには注意しバランスを見ながら調整することが大切です。
写真の基礎であるISO感度、他にもF値(絞り)・シャッタースピードも関係してくるので、3つの関係の理解をすることが写真上達の近道です。
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