この記事ではカメラのシャッタースピードについて解説します。
- シャッタースピードについて知ることができる
- シャッタースピード優先モードの使い方がわかる
- 被写体別のシャッタースピードの目安がわかる
- ブレを意図的にコントロールでき、撮れる写真が増える
カメラを始めたばかりの方にとっては難易度が上がるシャッタースピード。
しかし、シャッタースピードをコントロールできるようになれば次のことが可能です。↓
- 意図しないブレを押さえることができ、失敗写真を減らせる
- ブレを上手に使った写真を撮ることができる
カメラの技術を上達させるには欠かせない知識です。
結論から言うと
- シャッタースピードはカメラに光を取り込む時間。
- 明るい場所は速く、暗い場所は遅くなる。
- 動きが速い被写体は1/500以上の高速シャッターで撮る。
- 長時間露光でブレを活かすことができる。
結論を踏まえて、詳しく解説していきます。それではいきましょう。
シャッタースピードとは
シャッタースピードとは、シャッターを押してシャッターが開いて閉じるまでの時間を数字で表したものを言います。
シャッターを押してから、「カシャッ」と言う音が鳴るまでです。
シャッタースピードもF値やISO感度と同じように光をコントロールするものです。
カメラの上達には欠かせない要素の一つになっています。
シャッタースピードの役割
シャッタースピードの大きな役割は2あります。
- 明るさをコントロールする役割
- ブレをコントロールする役割
「明るさ」と「ブレ」をコントロールするということはシャッタースピードは写真の基礎を担っていることがよくわかります。
- シャッタースピードの数値が速い:シャッターを切る速度が速く、光を取り込める量は少ない。被写体はブレにくい。
- シャッタースピードの数値が遅い:シャッターを切る速度が遅い分、光を取り込める量が多い。被写体はブレやすい。
シャッタースピードの調整にはシャッタースピード優先モード
この項目では、シャッタースピード優先モードの設定のポイントを解説します。
シャッタースピードの調整にはシャッタースピード優先モードがおすすめです。しかし、クセもあるのでポイントを押さえていきましょう。
撮影モードについてをまとめた記事はこちら。
手順1 シャッタースピード優先モードにする
まず、カメラの設定をシャッタースピード優先(S)モードにします。
手順2 シャッタースピードを決める
次に、自分が撮りたいシャッタースピードに設定します。
被写体がブレない基準は1/100です。1/100より遅いとブレやすくなります。
意図してブラさない限りは、1/100を基準に考えてみてください。
手順3 F値(絞り)を確認する
シャッタースピードが決まったら、F値(絞り)を確認します。
シャッタースピード優先モードだと、F値が自動で決まります。
手順4 明るさを調整する
- 露出が暗い場合は、露出補正で明るくしたり、シャッタスピードを遅くしたりします。
- 逆に露出が明るすぎる場合は、露出補正で暗くしたり、シャッタースピードを速くしたりします。
- ISO感度を上げてシャッタスピードを稼ぐ。
被写体別シャッタースピードの目安
被写体や表現したい写真によってシャッタースピードの調整は変わってきますが、被写体ごとのおおよその目安がわかっているだけで違いますので、見ていきましょう。
1/4000〜1/1000 シャッタースピードがとても速い
シャッタースピード | 被写体 |
1/4000〜1/1000 | 新幹線 水しぶき(止める場合) 鉄道 野鳥 運動会(徒競走) |
動きが激しい被写体に対してはシャッタースピードを速めないと動きを止めることはできません。
1/1000は確保できると無難でしょう。
1/1000〜1/250 シャッタースピードが速い
シャッタースピード | 被写体 |
1/1000〜1/250 | ペットが走る姿 動き回る子供 動物園の動物 スポーツ(屋内外) |
シャッタースピードが1/1000〜1/250も速いです。
動いている被写体の一瞬を捉えるなど、日中の明るい場面などで高い効果を発揮します。
1/250〜1/60 普通のシャッタースピード
シャッタースピード | 被写体 |
1/250〜1/60 | 料理などの食べ物 花 風景(夕景・早朝) |
1/250〜1/60は歩いている人や止まっている被写体に適しています。
明るさがそこまで多くない場面でも撮ることができます。
ただ、目安は1/100を基準として考えると良いですね。
1/60〜1秒 シャッタースピードが遅い
シャッタースピード | 被写体 |
1/60〜1秒 | ブレのある写真(車・人・鉄道など) 水の流れ 流し撮り |
シャッタースピード1/60〜1秒は意図的にブレを起こさせ、普段とは違った表現にしたいときに使うことが多です。
水の流れを少し止めたり、流し撮りをしたりするときに活用するシャッタースピードです。
1秒〜10秒 シャッタースピードが遅い
シャッタースピード | 被写体 |
1秒〜10秒 | 夜景 花火 |
シャッタースピードが1秒〜10秒は光量が足りない夜景や花火などで活用することが多いです。
10秒〜30秒 シャッタースピードがとても遅い
シャッタースピード | 被写体 |
10秒〜30秒 | 星空 車のライトの光跡 |
シャッタースピードが遅いと気は三脚が必須になります。
10秒〜30秒だと人間の目に見えないものを写すことができます。
この撮影方法を長時間露光といいます。
このあたりのシャッタースピードを使いこなせると、写真のレベルが一つ上がりますね。
まとめ|ブレと光をコントロールできる重要知識
- シャッタースピードはカメラに光を取り込む時間。
- 明るい場所は速く、暗い場所は遅くなる。
- 動きが速い被写体は1/500以上の高速シャッターで撮る。
- 長時間露光でブレを活かすことができる。
シャッタースピードはカメラの基礎知識です。
しかし、シャッタースピードでつまずく方も多いといいます。
ぜひ、乗り越え、身につけて写真を楽しましょう。
F値(絞り)やISO感度との三角関係で、様々な表現もできますので次の記事も参考にしてみてください。
記事に関するコメントなども励みになりますので、よろしくお願いします。
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