【設定がわかる!】撮影するときの一眼カメラの設定を解説|F値・SS・ISOの関係

こんにちは。東北のフォトグラファーのzookomiです。

今回の記事ではカメラの【F値・シャッタースピード・ISO感度の関係】を解説します。

カメラを始めたばかりで、最初の難関がF値シャツタースピードISO感度の関係です。

この記事を読むと
  • オートモードから抜け出せる
  • 自分が撮りたい写真に近づくことができる
  • カメラの設定は実は難しくないことに気付く

結論からいうとF値・シャッタースピード・ISO感度の3つを足したり引いたりすることでほとんどの写真を撮ることができます。

基本にして最強の3つの関係を押さえれば上達間違いなしです。

それでは早速見ていきましょう。

目次(タップできる目次)

手順1 F値かシャッタースピード決める

F値を表す画像

まず始めにすることは、F値もしくはシャッタースピードの値を決めることです。

F値:絞り優先(A(Av))モードで決めることができる。

シャッタースピード:シャッタースピード優先(S(Tv))モードで決めることができる。

下の画像の2つのモードで決めます。

絞り優先モードに設定する解説する画像
シャッタースピード優先モードに設定する画像

ボケのコントロールには絞り優先モード

絞り優先モードはこんなときにおすすめ
  • 背景を大きくボカしたいとき
  • 全体にピントを合わせてシャープに撮影したいとき
F値を絞ったときの写真
F13・SS1/640・ISO400
  • 背景をボカしたいとき:F値を小さな値にする。
  • 全体にピントが合いシャープな写真を撮りたいとき:F値の値を大きくする。

ボケをコントールしたい場合は絞り優先(A)モードに設定します。

絞り優先モードに設定する解説する画像

ボケ写真の撮影については次の記事で解説しています。

具体的な撮影モードの解説については次の記事にまとめています。

ブレのコントロールにはシャッタースピード優先モード

シャッタースピード優先モードはこんなときにおすすめ
  • 被写体をかっちりと止めてその瞬間を押さえたいとき
  • 手ブレを防ぎたいとき。
シャッタースピードが速い作例
  • 被写体を止めたい場合:シャッタースピードを早くする。動きが速い被写体は1/500以上が目安。
  • 手ブレを防ぎたい場合:シャッタースピードを1/100ほどが目安。
  • 長時間露光の場合:シャッタースピードを5秒〜30秒など長い時間に設定する。

シャッタースピード優先(S(Tv))モードに設定する。

シャッタースピード優先モードに設定する画像

シャッタースピードをより詳しく知りたい方は次の記事がおすすめ。

具体的な撮影モードの解説については次の記事にまとめています。

手順2 ISO感度を決める

ISO感度の設定について

ISO感度を上げることは「光を購入する」ということです。

シャッタースピードを稼ぐために光を購入し、ブレのない写真を撮ることができます。

しかし、代わりに写真にノイズが出てしまい、画質が劣化し、本来のシャープさが失われてしまいます。

ISO感度は下の写真のボタンなどで設定できます。

ISO感度設定の解説画像

ISO感度について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。

ISO感度は状況に合わせて設定する

ISO感度は状況に合わせて設定することが大切です。

下の表は撮影シーン別のISO感度の設定の目安です。

撮影シーン目安のISO感度    
快晴100〜200
曇り400〜800
暗い室内800〜1600
水族館などの暗い場所1600〜3200
3200〜6400

明るシーン:ISO感度は低く設定する。

暗いシーン:ISO感度は高く設定する。

長時間露光:ISO感度は低く設定する。オートはNG。

これで覚えておくと設定に迷わないはずです。

車の光跡や滝を滑らかに撮影したい場合は、三脚を使用することがほとんどです。できる限りISO感度の値を低くすることで、シャープな写真を撮影することができます。

慣れてない場合はオートでOK

F値とシャッタースピードを理解するので大変な方は、ISO感度はオート設定でも大丈夫です。

ISO感度のオート設定は露出に合わせて、カメラがISO感度を自動で設定してくれます。

しかし、これだけは覚えておきましょう。

  • 明るシーン:ISO感度は低く設定する。
  • 暗いシーン:ISO感度は高く設定する。
  • 長時間露光:ISO感度は低く設定する。オートはNG。

マニュアル撮影設定の手順

マニュアル撮影を解説する画像
マニュアル撮影はこんなときにおすすめ
  • 明暗差の大きいシーン:例→月の撮影
  • 長時間露光の撮影:例→滝や車の光跡の撮影
  • 流し撮りの撮影:例→ネオン街などでのタクシーやバイク

マニュアル撮影はこれまで説明してきた、F値・シャッタースピード・ISO感度を組み合わせれば難しくはありません。

手順1|撮影モードをマニュアルモードにする

まずカメラの設定をマニュアルモード(Mモード)にします。

マニュアルモード設定を説明する画像

手順2|F値とシャッタースピードを決める

次にF値とシャッタースピード決めて適正な露出にします。

適正な露出を確認する画像

適正な露出は露出補正の値が-0.3〜+0.3程度であれば問題ないと私は考えています。

モニターを確認しながら適正な露出を確認しましょう。

明るさと暗さF値シャッタースピード
明るさが足りない場合小さな値にする遅くする
暗くしたい場合大きな値にする早くする
ボケを調整する場合F値を小さな値にする→ボケるF値を大きな値にする→全体にピントが合う
ブレを調整する場合シャッタースピードを早くする→ブレないシャッタースピードを遅くする→ブレる

手順3|ISO感度で明るさを調整する

最後にISO感度で明るさを調整します。

明るさが足りないとき:ISO感度を上げる。

注意:ISO感度オートにするとISOが上がりすぎるので気を付ける。

まとめ|3つの関係の理解が基本にして最強

今回はF値シャッタースピードISO感度の3つの関係について解説しました。

F値(絞り)とシャッタースピードの調整で足りないところをISO感度で補うイメージです。

F値・シャッタースピード・ISO感度の3つの関係を理解することができれば、ほぼ撮れない写真はありません。

まずこの3つを理解して、楽しい写真ライフにしましょう。

より設定に関する詳しい内容はこちらを参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

zookomi0124のアバター zookomi0124 東北のフォトグラファー

「おくのほそみち」というテーマで、東北を中心とした写真を撮影しています。
ブログの趣旨
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